『カリオストロの城』はジブリ作品じゃない?誤解される理由を徹底解説!

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画像はイメージです。

2025年6月に金曜ロードショーに放映されるルパンのカリオストロの城。

絵のタッチがジブリ風ですが、実は、スタジオジブリではありません。

なぜジブリと誤解されるのかをネットでまとめました。

目次

『カリオストロの城』とは?宮崎駿監督の原点

1979年に公開された映画『ルパン三世 カリオストロの城』は、日本のアニメ史に残る名作として今なお根強い人気を誇っています。
監督を務めたのは、後にスタジオジブリを設立し、多くの名作アニメを世に送り出した宮崎駿監督。本作は、彼の初監督作品としても知られています。

本作はルパン三世シリーズの劇場版第2作であり、原作のハードボイルドな雰囲気とは異なり、温かみのあるストーリーと美しい映像表現が特徴です。

『カリオストロの城』はなぜジブリ作品と誤解されるのか?

宮崎駿が監督=ジブリと認識されがち

スタジオジブリの創設は1985年、『風の谷のナウシカ』(1984年)の成功を受けてのことですが、それ以前から宮崎駿はアニメ業界で多くの仕事を手がけていました。
『カリオストロの城』はその代表例であり、宮崎駿=ジブリという図式が定着している今となっては、「ジブリ作品の一つ」と誤解されがちです。

実際には『カリオストロの城』の制作は**東京ムービー新社(現:トムス・エンタテインメント)**であり、スタジオジブリとは無関係です。

作風がジブリっぽい

『カリオストロの城』には、のちのジブリ作品に見られるような特徴が多く詰まっています。

  • 心優しく芯のあるヒロイン(クラリス)
  • 精密な建築描写(時計塔や地下の古城)
  • 空を舞う飛行機や自動車の躍動感
  • 正義感の強い主人公(ルパンの騎士道精神)

これらの要素は『天空の城ラピュタ』『紅の豚』『もののけ姫』などに通じるもので、「宮崎駿的な演出」=ジブリらしさと受け取られているのです。

テレビ放送の影響も大きい

日本テレビの「金曜ロードショー」で何度も放送されてきた『カリオストロの城』は、ジブリ作品と同じような扱いで紹介されることが多くありました。
そのため、一般視聴者の中には「これはジブリ映画だよね?」と記憶してしまう人も多いのです。

また、DVDやBlu-rayのパッケージデザインなども、ジブリ風のアートワークが用いられている場合があり、視覚的な印象も後押ししています。

『カリオストロの城』はジブリ作品ではないが、原点である

正確には『カリオストロの城』はジブリ作品ではありません。しかし、宮崎駿の演出手法や物語構成、美学の多くがこの作品に詰まっており、「宮崎アニメ」の原点と言っても過言ではないでしょう。

また、ジブリファンの中でも「一番好きな作品はカリオストロ」という声も少なくありません。それほどまでに本作の完成度は高く、多くの人々に愛されているのです。

まとめ|なぜジブリと間違われるのか?

  • 宮崎駿監督作品=ジブリというイメージが強い
  • 作風がのちのジブリ作品に非常に似ている
  • テレビ放送や販促でジブリと並列に扱われることが多い

こうした背景から、『カリオストロの城』はジブリ作品と誤解されがちですが、実際にはジブリ設立前の名作です。
それでも、「ジブリっぽさ」を強く感じられるその魅力は、今なお色褪せることなく多くの人々の心に残り続けています。

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